魔窟の受付は、最強の収穫地点である
魔窟シリーズ、まさかの新展開
魔窟シリーズをお読みの皆様、お待たせしました。
処方箋の「別に。」事件、ズッキーニの3回ループ事件、そしてNYで30年サバイバルした人を嘲笑う件に続き、今回はついに事務長が本領を発揮してくれました。これまでの事件が「じわじわ系」だったとすれば、今回は「瞬間破壊力系」です。
受付という名の特等席から、私は今日も最高級のネタを収穫しました。
「マリンハッタン」との遭遇
事の発端は、ある患者様のお子さんがNYで30年商売を続けているという話題でした。
それを受けて事務長、NYに2週間滞在したことがあるという武勇伝を語り始めたのです。ドヤ顔で。そして颯爽と言い放ちました。
「マリンハッタン、すごかったよね」
マリンハッタン。
私の脳内で一瞬、時が止まりました。
マリンハッタン。マリン……ハッタン。
マンハッタンとマリンが、見事に融合しています。2週間滞在して、マンハッタンをマリンハッタンと覚えて帰国されたようです。しかもドヤ顔で、しかも連呼。
受付で吹き出すのをこらえるのは、もはや「修行」の域でした(´∀`)ハハハ

「マリンハッタン」の破壊力は、とどまることを知らない
しかし事務長の快進撃は、ここで終わりません。
「ミュージカルの本場だよね」
ミュージカルの本場。おそらく「ブロードウェイ」と言いたいのでしょう。でも今やその口から「マリンハッタン」が飛び出している以上、私の頭の中では海辺の桟橋でミュージカルを熱演する事務長のオンステージが開幕していました。
幕は上がった。
マリンハッタンの潮風に乗せて、事務長が歌い踊る。演目のタイトルは「2週間の武勇伝」。座席はもちろん、受付という名の特等席です。
受付の椅子の上で、私は必死に笑いを噛み殺しながら書類を処理し続けました。これが百貨店で鍛えた仮面の真骨頂です。仮面よ、今日もありがとう。
リアル裸の王様と、その取り巻きたち
さらに観察を続けると、周囲の取り巻きたちが誰一人として訂正しないのです。
気づいていないのか。それとも「点滴(給料)」を守るために、見えない服を褒め称えているのか。どちらにせよ、マリンハッタンは誰にも訂正されないまま、その日の会話の中を悠々と泳ぎ続けました。
NYで30年サバイバルしている人を「日本でダメだったから行ったんでしょ」と断じた人物の口から飛び出す「マリンハッタン」。論理的に見れば「自信の大きさと知識の深さは反比例する」という典型的な例です。
2週間滞在しただけで、30年サバイバルした人を笑える。その自信はどこから来るのか。そしてその口から出てくるのが「マリンハッタン」。このシュールな構図を、受付という特等席から眺めている私は、魔窟の観察者として最高の贅沢を享受しています。

リアル裸の王様。周囲の取り巻きも、間違いに気づいていないのか、それとも給料という名の点滴を守るために見えない服を褒め称えているのか。どちらにせよ、その光景は今日もネタという名の収穫物として、しっかりと私の中に刻まれました。
受付は、最強の収穫地点である
本来、筋の通らないことや無知を看過できない性格の私にとって、バカのふりをし続けるのは相当なストレスです。
でも論理的に考えれば、今の「受付」というポジションは、魔窟の住人たちが勝手に油断して最高級のネタを次々と投下してくれる「最強の収穫地点」と言えます。
「別に。」「ズッキーニ3回ループ」「マリンハッタン」。
踏み台はまだまだネタを提供してくれそうです。仮面はまだ外しません。舞台の幕は、まだ下りていません。
マリンハッタンよ、ありがとう(´∀`)ハハハ
広い世界を知らないまま「自分こそ正しい」と信じ続けることの怖さは、実は誰にでも起こりえます。自分の「マリンハッタン」に気づけているか、時々立ち止まって確認してみることが、成長を止めないための第一歩かもしれません。



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