地震速報に血の気が引いてビビった件

ゆかいな家族たち

0.5秒で「親の本能」と「ブロガーの業」が同時爆発した件

仕事中に地震速報を目にした瞬間、マジで血の気が引きました。

タイミング悪く、息子が就活で東京に滞在していたのです。「あの子は大丈夫か!?」という親の本能が、0.5秒で全身を駆け巡りました。心臓がギュッと縮んで、手元の作業が一瞬止まる。あの感覚は、何度経験しても慣れるものではありません。

……しかし、その0.5秒後には、不謹慎にもこう確信してしまいました。

*「あ、これはもしやブログのネタになるのでわ( ФωФ)フフフ…」

血の気が引いた直後に「ネタだ」と確信する自分の業の深さに、我ながら震えが止まりませんでした。親の本能とブロガーの本能が、ほぼ同時に目を覚ますとは。どうやら私の中の優先順位は、自分で思っているよりも若干ズレているようです。

とはいえ、ネタの確信と心配は別物です。すぐさま息子に「生きてる!? 地震大丈夫!?」と、安否確認の連絡を飛ばしました。既読がつくまでの数分間、スマホを握りしめながら、窓口業務をこなす手だけを動かし続けました。仕事中にそわそわする姿を同僚に見せるわけにもいかず、内心だけが嵐のような時間でした。

国立大学の緻密な脳みそは、地殻変動を演算対象外とする

しばらくして、息子から返信が届きました。私のドラマチックな気苦労を、1秒で粉砕するこの言葉とともに。

「え? 気づかなかったけど。地震?(´・∀・`)ヘー」

……私の血の気が引いたあの時間を、どうか返していただきたいものです。

国立大学の緻密な脳みそは、どうやら地殻変動すら演算対象外に設定されているようです。就活の面接対策に全リソースを注ぎ込んでいたのか、それとも単純に鈍感なのか。おそらく後者だと母は確信していますが、ここでは一応前者と解釈しておくことにしました。

「無事ならそれでいい」と自分に言い聞かせつつも、あの血の気が引いた数分間を思うと、どうにも釈然としない気持ちが残ります。心配した側だけが消耗して、心配された側はけろっとしている。子を持つ親というのは、どうやらそういう生き物のようです。

悲壮な覚悟で帰宅した私を待っていたもの

息子の無事は確認できたものの、今度は家に残してきた母のことが気になり始めました。こちらは地方なので揺れ自体はなかったものの、東京にいる孫が心配で気を揉んでいるに違いない。しかも母はスマホが使えないため、連絡手段は固定電話のみ。息子に直接確認する術もなく、ただ私の帰りをやきもきしながら待っているはずです。

仕事終わりの疲れた足に、いつもより少しだけ力を込めて、私は急いで帰路につきました。きっと母は、孫の安否を案じながら玄関を見つめているはずです。そんな悲壮な覚悟を胸に玄関を開けた瞬間、私を出迎えたのはこの音でした。

「ガーーーーッ!! ゴゴゴゴッ!!」

凄まじい掃除機の爆音です。

心細そうに待っているどころか、母は元気いっぱいに掃除機を走らせていました。私は若干拍子抜けしながらも、声をかけました。

私:「ごめんね、連絡遅くなって! 心配したでしょ?」

母:「えぇ? 何が? あー地震? 震度3なら大したことなかったわね。あの子は運が悪い。それよりあんた!」

母の目が、見たこともないほど据わっていました。

我が家の最大震度は、餃子問題だった

母:「あの子の好きな餃子を作ったのに、明日帰ってくるってどういうこと!? せっかくの餃子が冷めるから、早く食べなさい!!(º言º)」

……終了です。

地震でも、息子の安否でも、私の帰りの遅さでもなく、焼きたての餃子が冷めること。それが我が家における本日最大の危機だったようです。

どうやら私が「家族の矢面に立って、みんなを守らねば」と思い込んでいたのは、完全なる一人相撲だったようです。息子は地震に気づかず、母は餃子の心配をしていた。一人で血の気を引かせて、一人でそわそわして、一人で急いで帰宅した私が、結局一番マヌケだったというオチでございます。

地震の揺れよりも、焼きたての餃子が冷めることへの怒りの方が、我が家の震度はよほど大きかった。スケールの大きな話が、気づけば食卓のローカル問題に着地していました。

皆様も、無駄な心配にはくれぐれもお気をつけください。心配は、する側だけが消耗します。

私はその後、母の怒りがぎっしり詰まった熱々の餃子を、ありがたく静かに飲み込みました。

(´∀`)ハハハ

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