あの日から数週間、私はワクワクしていた
魔窟シリーズ第10弾。前回の伏線回収がやってきました(笑)
あの日、事務長一派がチャッピー(ChatGPT)、カード(Claude)、じゃむにー(Gemini)を召喚しようとして壮絶に自爆し、結局アナログのコピペ労働に逆戻りしていった、あの事件を。
あれから数週間。院内会議の通知が届きました。外来職員全員集合、議題は6月からの点数改正についてです。
私の脳内に、ある期待が灯りました。
「もしかして、あの時作っていた資料が出てくるのでは?」
チャッピーを召喚しようとしていたあの日の成果物。きっとツッコミどころ満載に違いない。私の脳内デスノートの下書きページが、静かに開かれる予感がしました。
AIどこいった?
会議が始まり、資料が配られました。
私は期待を胸に、手元の資料に目を落としました。
厚生労働省のホームページをそのまま印刷したものと、改正本を無理やりコピー機に挟んでコピーしたものでした。
AIどこいった?笑
チャッピーは?カードは?じゃむにーは?あれほど「使いこなせなければ置いていかれる」と熱弁していたあのAIたちは、一体どこへ消えたのでしょうか。結局のところ、ホームページのコピーと本のコピーという、最もアナログな方法に落ち着いていたのです。
しかも資料をよく見ると、手書きでページらしき番号が振ってあります。そして番号順に並んでいない。隣の席の資料を覗くと、そちらもバラバラです。
まさかの資料すら順番に並べられないのか笑。

実施3日前の「たぶんこうだと思います」
さらに追い打ちをかけたのが、発表の内容でした。
「たぶんこうだと思います」
これが会議での発言です。6月から実施される改正について、担当者が「たぶんこうだと思います」と言っているのです。
民間企業であれば、斬首レベルの発表です笑。しかもこの会議が行われたのは、実施わずか3日前のことでした。
「これってどうなんですかね。まあダメだったら弾かれるんじゃないですか」
会議の場でそんな言葉が飛び交っています。議題よりもあまりにズレすぎた空気に、私は内容が全く耳に入ってきませんでした。
鼻血が出そうになりました(´∀`)ハハハ
さすが補助金点滴で延命している種族は、格が違います。
私は異世界に飛ばされたのか、それとも深淵を覗いているのか
会議室を出ながら、私はふと恐ろしいことを考えました。
ここにいると、私の方が異常なのではないかと。
「たぶんこうだと思います」に誰も疑問を持たない。資料がバラバラでも誰も気にしない。実施3日前でも焦らない。この空間では、それが「普通」なのです。
もし私がここに長くいすぎて、ある日その「普通」に慣れてしまったとしたら。違和感を感じなくなった時が、私があちら側に染まった瞬間なのかもしれない。
それだけは絶対に避けなければならないと、静かに決意しました。

ブロガーの性とは、異世界の深淵を覗き続けることである
でもここで正直に告白します。
魔窟ネタなんて、どうでもいいといえばどうでもいいのです笑。カチンとくることはあっても、この踏み台はあくまで通過点に過ぎない。
それでも公開処刑せずにはいられない。ツッコミどころを見つけたら記事にせずにはいられない。これがブロガーというものの性なのでしょうか。
チャッピーが消えた会議室で鼻血を堪えながら、私は今日もにっこり澄まし顔で脳内デスノートに書き込んでいます。
違和感を感じ続けられる自分でいる限り、私はまだこちら側の住人です。
言葉の通じない種族の生態調査は、実施3日前も変わらず続きます(´∀`)ハハハ
組織の中で「これでいいのか」と感じる違和感は、実は大切なセンサーです。その感覚が鈍らないように、常に外の世界の基準と自分の環境を比較する習慣が、どんな職場でも自分を守る力になります。


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