伝統芸能か、それとも生きた化石か
魔窟の伝統芸能、ここに極まれり
魔窟シリーズ第7弾です。
マリンハッタン、Deleteキーの教え、そして今回。事務長を中心とした魔窟の住人たちは、ネタの供給を一切止める気配がありません。むしろ加速しています。
今日の収穫物は、過去最高傑作かもしれません。
まず状況を整理させてください。この職場では、Excelで表を作成した後、それを印刷して手書きで記入しているのです。伝票の計算も、電卓をパチパチと何度も叩いて検算を繰り返しています。
私はやりませんが笑。
Excelのセル、つまり自動で計算してくれる機能を、ただの「罫線が引ける紙」だと認識しているのでしょう。論理的に言えば、最新の重機を持ってきてもらったのに、それを分解してスコップとして使っているような絶望的な非効率です。
入力した瞬間に計算が終わり、データとして蓄積され、関数一つでミスなく一瞬で処理が完了する。その機能を知らないまま、魂を込めて手書きしている。これはもう、IT文明を拒絶した「伝統芸能」の域に達していると思います(´∀`)ハハハ

今世紀最大のブーメランが飛んできた
そんな職場環境の中で、事務長が放ったセリフがこれです。
「Excel使えんヤツは生きていけないぞ!」
私は受付の椅子の上で、静止しました。
Excel使えんヤツは生きていけない。
その言葉を放った人物が、今まさにExcelで作った表を印刷して手書きをしている。電卓でパチパチと何度も検算を繰り返している。
これは「マリンハッタン」を優に超える、今世紀最大のギャグとして魔窟シリーズの殿堂入りが確定した瞬間でした。ブーメランというものは、こんなにも美しく本人に帰還するものなのかと、受付という特等席から感動すら覚えました。
コントかよ、と心の中で盛大にツッコミを入れながら、私は百貨店仕込みの笑顔で書類処理を続けました。
罫線職人と電卓への揺るぎない信頼
改めて整理すると、この魔窟には2つの「伝統芸能」が存在しています。
一つ目は「罫線職人の意地」です。Excelを方眼紙代わりに使い、印刷して魂を込めて手書きする。セルに数字を入力すれば一瞬で計算が終わるのに、その機能を使わないという高度な技術です。
二つ目は「電卓への揺るぎない信頼」です。コンピュータの計算結果を疑い、指先で何度も検算する。関数一つでミスなく完了できる作業を、電卓で何度も繰り返すという職人技です。
そしてその両方を実践している人物が「Excel使えんヤツは生きていけない」と断言する。
この三段構造の完成度、もはや芸術の領域ではないでしょうか。

生きた化石のアップデートは、なぜ止まったのか
彼らを「バカ」と切り捨てるのは簡単です。でも少し冷静に考えると、これは20世紀の成功体験からアップデートが止まった「生きた化石」の姿なのかもしれません。
かつてそのやり方で業務が回っていた時代があった。それで成果を出してきた。だからこそ、新しいやり方に切り替える必要性を感じられない。成功体験が、かえって進化を妨げている。
茹でガエルとはまさにこのことです。
MOSエキスパートの私からすれば、その光景は「火の起こし方を忘れて、一生懸命に木の棒をこすり合わせている原始人」を見ているようなものです。でも彼らにとっては、それが「正しいやり方」なのです。その確信こそが、一番怖い。
「それお前な!!!」
以前、事務長から「派遣で働くことについて、先のことをちゃんと考えなさい」とアドバイスをいただいたことがあります。
現代社会でExcelを印刷して手書きしている人物が、派遣社員の将来を心配してくださっている。
心の中で思わず叫びました。
「それお前な!!!」と(´∀`)ハハハ
外の世界では、Excel一つ満足に使えなければ即戦力として通用しない時代です。マリンハッタンを連呼し、Deleteキーをドヤ顔で教え、Excelを印刷して手書きする。事務長こそが、現代社会では真っ先に問われる側にいることに、本人だけが気づいていない。
言葉の通じない種族の生態調査は、まだまだ続きます。
あなたの職場には、どんな異種族がいますか?(´∀`)ハハハ



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